現代の振袖デザインはバリエーションが豊富で、お嬢様の好みに合わせて選ぶことができます。

そんな中でも、昔ながらの染色技法である「絞り染め」の振袖は、今なおお嬢様・ご家族様にとても人気があります。

今回は、「絞り」の振袖の魅力についてお伝えいたします。

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「絞り（しぼり）」の振袖ってどんなの？

「絞り」の振袖は、「絞り染め」という伝統技法を使って染められている振袖のことです。

絞り染めは、古代から続く長い歴史を持つ染色技法です。

生地を染める前に、糸をくくりつけたり、縫い締めたり、桶（おけ）などの器具を使ったり、様々な方法で染色液に染まらない部分を作ります。

このようにして防染することで白いまま残った部分と、染色液に染まった部分とで、柄を描き出す技法です。

絞りで染められたところは、境目がじんわりにじんだような、独特な風合いがあります。

また、防染のための糸や器具を取り外すと、生地には凹凸が残ります。

絞りの大きな魅力の一つが、この凹凸による「立体感」です。

絞り染めで描かれた花びらなどは、まるで本物のような奥行きを感じさせます。

絞り染めの種類

絞り染めの技法自体は、日本以外の国々でも昔から行われており、素朴な染色技法です。

単純な絞り染めなら誰でも簡単に挑戦できます。

涼し気な「タイダイ」のTシャツやハンカチなどは、にじんだような独特な模様が人気ですよね♪

特に日本では、着物の生地などを染める技法として、絞り染めが高度に発達しました。

染め方の種類も多く、緻密な「職人技」が必要とされる技法となっています。

鹿の子絞り・疋田絞り

「鹿の子（かのこ）絞り」または「疋田（ひった）」絞りは、小さくつまんだ生地に糸を巻きつけて染める技法です。

染色後は、粒々が整然と並んだような模様に染めあがります。巻きつける回数が多いほど、粒が小さく繊細な絞り模様になります。

高度な技術が必要とされる技法で、たいへんに手間のかかる作業ですので、着物一着分全てを染める「総絞り」にもなると、2年～3年ほどもかかるそうです。

総絞りの振袖は、空気をはらんで「ふわふわ」とした優しい手触りが特徴です。ふっくらとした着姿は、二十歳のお嬢様らしい若々しさも感じさせます。

一目絞り

一目絞りは、鹿の子絞りと同じ要領で染められますが、粒が一列に並んでいるのが特徴です。

模様の輪郭線を描くために使われることが多い技法です。

桶絞り

「桶絞り（おけしぼり）は、その名の通り、丸い桶を使って模様を染める技法です。

染めたい柄に合わせて、桶のふちに生地を留めつけ、きっちり蓋をしてから染色します。

桶の中に入っている生地は染色液に染まらず、白く残ります。

伝統的な「ヒノキ」の桶のほか、現在では、絞り染めのために開発された金属製の桶なども使用されています。

桶絞りで染められた振袖は、独特の曲線模様で染め分けられた大胆なデザインが魅力です。

「絞り」特有のにじんだような境目は、素朴で優しい風合いになります。

辻が花（つじがはな）

「辻が花」は、絞り染めと手描き・摺り箔（すりはく）などを組み合わせた染色技法です。

「友禅染め」が開発される前に大流行しましたが、伝承が途絶えてしまったので、「幻の染」と呼ばれました。現代の「辻が花」染めは、昭和期以降に復興されたものです。

「辻が花」の振袖は、絞り染めの素朴さと、流れるような優美なデザインが特徴的で、現代のお嬢様にもとても人気があります。

辻が花の振袖については、こちらの記事でも詳しくご紹介しておりますので、ご参考になさってください♪

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「絞り染め」の振袖

モノトーンが大人っぽい「疋田絞り」の振袖

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こちらは、白地に淡いグレーから黒まで「モノトーン」の濃淡がおしゃれなデザインの振袖です。

繊細な粒々模様の「疋田絞り」は、優雅な流水文様をより引き立てています。

古典の風格と、モダンデザインが融合したおしゃれな一枚になっています。

ダイナミックなデザインが目を引く「桶絞り」の振袖

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こちらは、振袖全体がダイナミックに染め分けられた「桶絞り」が美しい振袖です。

繊細な「疋田絞り」や刺繍も施された上品なデザインになっています。

白・黒・赤の配色もモダンでおしゃれですね。

まばゆいゴールドの帯と、ふっくらした丸ぐけの帯締めがよく似合っています。

人気の「辻が花」振袖

A_06関芳辻が花 | 栃木県小山市・栃木市・下野市の振袖はあまのや

こちらは、明るい朱赤色地に白やピンク色の花模様が美しい「辻が花」の振袖です。

絞り染めに手描きなどを組み合わせた特徴的な「辻が花」の振袖は、あまのやの振袖コレクションの中でもとても人気があります。

たくさんの花が舞うような優美なデザインがとても上品ですね。

幻想的な「総絞り」の振袖

A_03滝泰総絞り | 栃木県小山市・栃木市・下野市の振袖はあまのや

こちらは、大きな弧を描くように「絞り染め」のラインが並んだ「総絞り」の振袖です。

地色は水色から紫色へ幻想的なぼかし染めになっています。

他の人とかぶらない個性的な振袖をお探しのお嬢様におすすめです。

シンプル・モダンなデザインなので、お嬢様の好みで自由自在にコーディネートを楽しむことができそうです。

いかがでしたか？

伝統技法を駆使した「絞り染め」の振袖は、独特な風合いとデザインで、お嬢様たちにとても人気があります。

振袖あまのやでは、今回ご紹介した以外にも、絞り染めの振袖を多数取り揃えております。

絞り染めの振袖が気になる！というお嬢様・ご家族様は、WEBでご予約のうえ、お気軽にご来店くださいませ。